特殊な仕上げ材「ジョリパット仕上げ仕様」のお家の塗り替えポイント
はじめに:個性的な外壁の魅力と適切なメンテナンス
こんにちは。岐阜、愛知、三重の東海三県で外壁塗装や防水工事を手がける森ルーフ建装です。
私たちは創業42年、父の代から地域の皆様の大切なお家を守り続けてきました。公共工事から店舗、工場、そして一般住宅まで、幅広い施工実績を積み重ねてまいりました。
最近、お問い合わせが増えているのが「ジョリパット仕上げの外壁塗装」です。個性的で温かみのある質感が人気のジョリパットですが、塗り替えには特別な知識と技術が必要になります。
実際、私たちも岐阜市G様邸で玄関部分がジョリパット仕上げのお家の外壁塗装を担当させていただきました。お客様の特別な思いが込められたお家だからこそ、その個性を活かしながら、機能性をしっかり維持する施工を心がけています。
本記事では、ジョリパット仕上げの外壁を美しく長持ちさせるための塗り替えポイントを、私たちの経験を交えながら詳しくお伝えします。
ジョリパット仕上げとは?その特徴を知る
他の外壁材との違い
ジョリパットは、アイカ工業の商品名ですが、一般的には特殊な意匠性塗材全般を指して使われることが多い言葉です。
一般的な窯業系サイディングは、セメントに繊維質を混ぜて作られた板状の外壁材で、工場で大量生産されます。レンガ調やタイル調など、様々なデザインが型押しされた製品があります。
一方、ジョリパット仕上げは現場で職人が手作業で仕上げていきます。コテやローラー、吹き付けなど、様々な工法を使って独特のテクスチャを作り出すのです。
その模様は実に多彩です。リシン仕上げ、スタッコ仕上げ、扇状模様、櫛引き模様、掻き落とし模様など、数百種類にも及びます。同じ材料でも職人の技術や工法によって、まったく違う表情を見せるのがジョリパットの魅力です。
なぜ選ばれるのか
ジョリパット仕上げを選ばれるお客様は、その唯一無二の風合いに魅力を感じています。
工場で作られた画一的なデザインではなく、職人の手仕事による温かみのある質感。光の当たり方や見る角度によって表情が変わる立体感。こうした個性的な外壁は、お家全体の印象を大きく変えてくれます。
岐阜市G様邸では、玄関扉のグリーンに合わせて、調和のとれた美しい仕上がりを実現しました。特別な思いで建てられたお家だからこそ、その個性を最大限に活かす施工を心がけています。
ジョリパットならではの劣化症状
凹凸が生む特有の問題
ジョリパット仕上げは美しい反面、その凹凸のある表面構造ゆえに、特有の劣化症状が現れます。
まず問題となるのが、藻やカビの発生です。表面の凹凸部分に水分が溜まりやすく、特に日当たりの悪い北側の壁面などでは、緑色の藻や黒いカビが繁殖しやすくなります。
「うちの外壁、なんだか緑っぽくなってきた」「黒い汚れが目立つようになった」というお声をよくいただきますが、これは単なる汚れではなく、藻やカビによる劣化のサインです。
クラックの発生リスク
次に注意すべきなのがクラック、つまりひび割れです。
建物は日々、わずかに動いています。温度変化による伸縮、地盤の微妙な動き、さらには経年劣化による材料の変化。こうした要因でジョリパット仕上げの表面にひび割れが発生することがあります。
特にジョリパットは塗膜が厚く硬い仕上げになることが多いため、一度クラックが入ると、そこから雨水が侵入しやすくなります。雨水の侵入は建物内部の腐食を招き、構造的な強度低下につながる深刻な問題です。
チョーキング現象
「壁を触ると手に白い粉がつく」という経験はありませんか。これをチョーキング、または白亜化現象と呼びます。
紫外線によって塗膜表面が劣化し、塗料の成分が粉状になって浮き出てくる現象です。これは塗り替えの時期が来ていることを示す、わかりやすいサインといえます。
私たち森ルーフ建装には外壁診断士が在籍しており、こうした劣化症状を細かくチェックします。小さなクラックや塗膜の剥がれも見逃さず、丁寧に修繕させていただきます。お客様の建物の状態を正確に把握することが、適切な施工仕様のご提案につながると考えています。
専門家が実践する塗り替えの重要ポイント
下地処理がすべてを決める
ジョリパット仕上げの塗り替えで最も重要なのが、下地処理です。ここを手抜きすると、どんなに良い塗料を使っても長持ちしません。
まず行うのが高圧洗浄です。「水で洗うだけでしょ」と思われるかもしれませんが、これが実は大変重要な工程なのです。
藻やカビが付着している状態で上から塗装してしまうと、わずか数年で再発してしまいます。凹凸の奥深くまで入り込んだ汚れや微生物を、高圧洗浄で徹底的に洗い流します。水圧の調整も重要で、強すぎると下地を傷めてしまい、弱すぎると汚れが落ちません。
クラックの確実な補修
発見されたクラックは、シーリング材やフィラーを使って確実に修繕します。
「このくらいのひび割れなら大丈夫だろう」という油断が、後々大きな雨漏りにつながります。雨漏りを放置すると建材が腐食し、最悪の場合は建物の構造的な強度が低下してしまいます。
私たちが防水メンテナンスを重視するのは、こうした理由からです。実際、ベランダ防水シートの劣化による室内天井の被害調査と防水工事も数多く手がけてきました。
ゲリラ豪雨や台風が増えている昨今、定期的な点検の重要性は増す一方です。ジョリパット仕上げの塗り替えと同時に、ベランダや屋上の防水工事も点検・実施することをお勧めしています。
塗料選びで質感を守る
ジョリパット仕上げを選ばれたお客様は、その独特のテクスチャを気に入っているはずです。塗り替えでその質感が失われてしまっては、満足度は大きく下がってしまいます。
「塗り替えたら、せっかくの凹凸が埋まってしまった」というお話を聞くことがあります。これは塗料の選定を誤ったケースです。
一般的な厚膜塗料を使ってしまうと、せっかくの立体感がのっぺりとした平面になってしまいます。意匠性を活かすための専用塗料や、透湿性に優れた塗料を選ぶことが重要です。
養老町S様邸の外壁塗装工事では、ハウスメーカー仕様のお家に対し、弊社の外壁診断士が劣化症状の特徴を見抜き、最適な対策を講じました。仕上げ方や下地材を考慮した上で、そのお家にとって最善の施工仕様を判断できる専門知識が必要なのです。
機能性を高める塗り替えのチャンス
省エネ効果で快適性アップ
外壁塗装は、単なる見た目の美しさだけを目的とするものではありません。適切な塗料を選ぶことで、住まいの快適性を大きく向上させることができます。
省エネ塗料を使用すれば、遮熱性や断熱性が向上します。夏は外からの熱を遮り、冬は室内の暖かさを逃がしにくくなります。
その結果、冷暖房の使用頻度が減り、電気代の節約につながります。年間で考えると、かなりの金額差になることも珍しくありません。さらに、エネルギー消費を抑えることは、地球環境の改善にも貢献します。
私たちは、外観の美しさと同時に「機能性の持続」を最も重視しています。お客様のご要望を丁寧にヒアリングし、美観と機能の両方を満たす最適な塗料と工法を選定いたします。
見落としがちな樋のメンテナンス
外壁のリフォーム時、つい見落とされがちなのが樋の劣化です。
「まだ雨漏りしていないから大丈夫」と思われるかもしれません。しかし、樋の劣化を放置すると、他の箇所に影響が出始める可能性があります。
樋が詰まったり破損したりすると、雨水が適切に排水されず、外壁を直接伝って流れることになります。これが外壁の劣化を早める原因となるのです。樋の修理や交換工事を早めに実施することが、建物全体を守る上で大切です。
害獣対策も同時に
意外に思われるかもしれませんが、建物の劣化原因の中には害獣が関係しているケースがあります。
屋根裏や床下に住み着いた害獣が、断熱材を荒らしたり、配線をかじったりすることがあります。また、糞尿による悪臭や衛生面での問題も発生します。
私たちは、害獣が住み着かないよう、床下換気口カバーの設置や、屋根と壁の間を金網でふさぐなどの予防対策も実施しています。ジョリパット仕上げの塗り替えに合わせて、これらの総合的なメンテナンスを行うことで、より安心で快適な暮らしを実現できます。
室内環境の改善も視野に
外壁のリフォームは外側からのアプローチですが、同時に室内環境の改善も考えてみませんか。
私たちは室内には抗菌塗料の使用をお勧めしています。超低臭かつ消臭効果を持つ水性塗料で、病院や学校などの内壁に使われることもある、高品質で安全性の高い塗料です。
外壁の塗り替えで美観と機能性を高めると同時に、室内も快適で清潔な環境に整えることができます。お家全体をトータルでメンテナンスすることで、より長く快適に暮らせる住まいになります。
安心して任せていただける理由
完全自社施工体制
私たちの強みは、完全自社施工体制にあります。
他社に丸投げすることなく、打ち合わせから施工、アフターフォローまで、すべて自社で責任を持って対応します。これにより、お客様との打ち合わせ内容が現場に正確に反映され、品質の均一性を保つことができます。
何か問題が起きたときも、責任の所在が明確です。「あの業者に聞いてください」といったたらい回しは一切ありません。
充実した保証制度
工事完了後には、各工程を記録した写真付きの完成仕様書を製作します。どの部分にどんな材料を使い、どのような工程で施工したのか、すべて記録として残します。
さらに、最長10年間の保証書をお付けしています。この徹底した文書化と保証制度が、お客様に次回のメンテナンス時期まで安心してお過ごしいただくための信頼の証です。
こうした徹底したサポート体制があるため、弊社で施工されたお客様のリピート率は100%を誇っています。
お客様の声が私たちの誇り
「想像以上の仕上がりでした」「打ち合わせの段階から頼りになりました」というお客様からの嬉しいお言葉が、私たちの仕事への取り組みが評価されている証です。
私たちは知識と技術、そして笑顔ではどこにも負けないという自負があります。外壁工事やリフォームを通じて、お客様を幸せにし、暮らしを豊かにし、社会に貢献し続けること。これが私たちの仕事の理由です。
柔軟なサポート体制
リフォームローンのご案内
「資金が不安」「貯金を崩したくない」というお客様のご懸念もよく伺います。
必要なメンテナンスを資金面で諦めていただきたくないという思いから、リフォームローンのご利用も可能です。お客様の経済状況に合わせた柔軟な支払い方法をご提案し、必要な時期に適切なメンテナンスを実施できるよう支援いたします。
オンライン打ち合わせも対応
忙しいお客様や、遠方にお住まいのお客様のために、Zoomを使用したオンライン打ち合わせも可能です。
わざわざ時間を作って来店いただかなくても、ご自宅から詳細な施工内容や塗料の選定について、じっくりとご相談いただけます。時代に合わせた柔軟な対応で、お客様の利便性を高めています。
ユニークな応援プラン
私たちは、お客様がリフォームをより身近に感じられるように、ユニークな「応援プラン」も提供しています。
ヘルメットや安全帯を貸し出し、職人と一緒にお客様ご自身で塗装作業を体験していただけるプランです。ご自身で塗装していただいた分は、料金としてお客様へ還元いたします。
コスト削減につながるとともに、特別な思いで建てられたお家のメンテナンスに、ご家族で関わっていただける貴重な機会となります。お子様の夏休みの自由研究にもなるかもしれません。
まとめ:ジョリパットの美しさを未来へ
ジョリパット仕上げ仕様のお家の塗り替えは、特殊な素材だからこそ、確かな知識と経験を持つ専門業者に依頼することが何よりも重要です。
間違った方法で塗り替えてしまうと、せっかくの風合いが失われたり、早期に劣化が進んだりするリスクがあります。一般的なサイディング壁とは異なる専門的な知識と技術が必要なのです。
私たち森ルーフ建装は、岐阜、愛知、三重の地域で創業42年にわたり、お客様の建物を守り続けてきました。外壁診断士による高い専門性をもって、お客様の大切なお家のリフォームをサポートいたします。
特別な思いが込められたジョリパット仕上げの美観と機能を、次回のメンテナンス時期まで長期間にわたり持続させるために、知識と技術、そしてお客様への想いを込めて、丁寧に仕事をさせていただきます。
外壁の汚れ、クラック、塗膜の剥がれなど、少しでも気になる点がございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。私たちは、お客様をリフォームで「感動」させることをお約束いたします。
外壁塗装なら、ぜひ森ルーフ建装にお任せください。
お問い合わせは、電話または問合せフォームから承っております。オンライン打ち合わせも可能です。お気軽にご連絡ください。