工事完了後も安心が続く、写真付き完成仕様書の重要性
はじめに:本当の価値は完成後に始まる
外壁塗装や防水工事が終わり、美しく生まれ変わったお住まいをご覧になったとき、多くのお客様は大きな満足感を得られます。しかし、私たちが最も大切にしているのは、その満足感が一時的なものではなく、10年、20年と続いていくことです。
私たち森ルーフ建装は、父の代から数えて創業42年にわたり、岐阜、愛知、三重の東海三県を中心に、外壁塗装、防水工事、遮熱施工、室内塗装など、建物に関する幅広いサービスを提供してまいりました。長年の経験から学んだことは、「目に見える美しさ」と同じくらい「目に見えない品質」が重要だということです。
そこで私たちが力を入れているのが、工事完了後にお客様へお渡しする「写真付き完成仕様書」です。これは単なる報告書ではありません。お客様が次回のメンテナンス時期まで安心して暮らしていただくための、いわば建物の「健康診断記録」のようなものなのです。
今回のブログでは、なぜ私たちが写真付き完成仕様書を重視しているのか、そしてそれがお客様にどのような安心をもたらすのかを、詳しくお伝えしたいと思います。
第1章:完成仕様書が必要な理由
なぜ工事記録が大切なのか
リフォーム工事において、お客様が最も不安に感じるのは「本当にきちんと施工されているのだろうか」という点ではないでしょうか。特に外壁塗装や防水工事は、下地処理や中塗りなど、完成後には見えなくなってしまう工程が非常に多いのです。
例えば、外壁のひび割れ補修。表面的には綺麗に仕上がっていても、実際には適切な下地処理がされていなければ、数年後に再びひび割れが発生してしまいます。防水工事も同様です。ベランダの防水層がきちんと形成されているかどうかは、完成後の見た目だけでは判断できません。
私たちは、こうした「見えない部分」こそが、建物の寿命や機能性を左右する重要なポイントだと考えています。だからこそ、すべての工程を写真に収め、詳細な説明とともに完成仕様書としてお客様にお渡ししているのです。
透明性が信頼を生む
私たちが工事前に必ず行うのが、お客様との丁寧な打ち合わせです。どのような材料を使い、どのような工程で施工するのかを、分かりやすい施工仕様書にまとめてご説明します。
先日も、ヒシエム商会様から「打合せの段階から御社を頼りにできて嬉しかった」というお言葉をいただきました。工事が始まる前から信頼関係を築くことで、お客様は安心して工事をお任せいただけるのです。
そして工事完了後には、事前にお約束した内容が確実に実行されたことを、写真付き完成仕様書で証明いたします。この透明性こそが、私たちのリピート率100%を支える基盤となっています。
10年保証とセットで提供する安心
私たちは、写真付き完成仕様書に加えて、最長10年の保証書もお付けしています。これは、私たちの施工品質に対する自信の表れです。
保証書は「万が一のときの安心」を提供するものですが、完成仕様書はそれ以上の価値があります。なぜなら、どのような材料で、どのように施工したかが記録されているため、将来のメンテナンス計画を立てる際に非常に役立つからです。
例えば、「前回の塗装から何年経過しているか」「どの部分に防水処理を施したか」「使用した塗料の耐用年数は何年か」といった情報が一目で分かります。これにより、適切なタイミングでメンテナンスを行うことができ、建物の寿命を最大限に延ばすことが可能になるのです。
第2章:完成仕様書に記録される内容
外壁診断に基づく修繕記録
私たちには、外壁診断士の資格を持つスタッフが在籍しています。外壁診断士とは、建物の劣化状況を専門的に診断し、最適な補修方法を提案できる専門家です。
先日、安八町のT様邸で外壁塗装工事をさせていただいた際、外壁に細かなクラック(ひび割れ)や塗膜の剥がれが複数箇所見つかりました。こうした症状は、放置すると雨水が侵入し、建物内部の腐食につながる危険性があります。
私たちは、それぞれのクラックに対してどのようなシーリング材を使用したか、剥がれた塗膜に対してどのような下地処理を行ったかを、すべて写真に記録しました。完成仕様書には、「東側外壁の窓枠下部に幅0.5mmのクラック、ウレタン系シーリング材で充填後、フィラーで平滑化」といった具体的な情報が記載されています。
このように細かな記録を残すことで、お客様は「見えない部分もしっかり直してもらえた」という安心感を得られますし、将来同じ箇所に問題が発生した際にも、適切な対応ができるのです。
防水工事の各工程を記録
建物の寿命を左右する最も重要な要素の一つが、防水性能です。特にベランダや屋上は、日々紫外線や雨風にさらされるため、防水層の劣化が進みやすい場所です。
防水工事は、清掃、プライマー塗布、防水層の形成、トップコート塗布という複数の工程で構成されています。どの工程も省略することはできませんが、完成後にはすべて見えなくなってしまいます。
私たちは、各工程ごとに写真を撮影し、使用した材料名や施工方法を記録します。例えば、「ウレタン防水2層塗り、総厚み3mm、メーカー○○社製」といった具体的な情報です。
以前、ベランダ防水の劣化により室内天井に雨漏り被害が出たお客様から相談を受けたことがあります。このようなケースでは、早期発見と適切な補修が被害を最小限に抑える鍵となります。完成仕様書に記録を残すことで、次回のメンテナンス時期を正確に把握でき、雨漏りなどの大きなトラブルを未然に防ぐことができるのです。
使用材料と性能の記録
近年、塗料の性能は大きく進化しています。遮熱塗料、断熱塗料、超低汚染塗料など、さまざまな機能を持つ製品が登場しています。
お客様が「夏場の室内温度を下げたい」というご希望で遮熱塗料を選ばれた場合、その効果を実感していただくためにも、どのメーカーのどの製品を使用したかを明確に記録することが重要です。
例えば岐阜市のA様邸では、劣化した板金壁を断熱材入りの板金に張り替える工事を行いました。使用した断熱材の種類や厚み、断熱性能の数値などを完成仕様書に記載しました。A様からは「冬場の部屋の暖かさが全然違う」というお声をいただき、私たちも大変嬉しく思いました。
また、室内塗装では抗菌塗料(cozy pack air)という超低臭で消臭効果もある水性塗料を推奨しています。この塗料は病院や学校の内壁にも使われるほど安全性が高く、小さなお子様やペットがいるご家庭でも安心してお使いいただけます。こうした材料の選定理由や性能も、完成仕様書にしっかりと記録しています。
第3章:私たちの施工体制が品質を保証する
公共工事レベルの品質管理
私たちの仕事の範囲は、公共工事、店舗、工場から一般住宅まで多岐にわたります。公共工事では、厳格な品質基準と詳細な施工記録が求められます。
私たちは、この公共工事で培った品質管理の手法を、すべての現場に適用しています。一般住宅だからといって手を抜くことは決してありません。むしろ、お客様の大切なマイホームだからこそ、より丁寧に、より確実に仕事を進めていきます。
施工中は毎日、作業内容と進捗状況を記録します。天候、気温、湿度といった環境条件も記録対象です。なぜなら、塗料の乾燥時間や硬化状態は、気象条件に大きく左右されるからです。こうした細かな記録があるからこそ、高品質な仕上がりを安定して提供できるのです。
完全自社施工だからできること
私たちの大きな特徴の一つが、完全自社施工という体制です。一部の業者では、実際の施工を下請け業者に任せるケースもありますが、私たちは違います。
打ち合わせから現地調査、施工、アフターフォローまで、すべて自社のスタッフが責任を持って対応します。この体制により、お客様との打ち合わせ内容が現場に正確に伝わり、細部までこだわった施工が実現できるのです。
また、職人一人ひとりが「森ルーフ建装の顔」として現場に立っているという自覚を持っています。父の代から受け継いだ「おもてなしの心」を大切にし、技術だけでなく、お客様への接し方、現場の整理整頓、近隣への配慮なども徹底しています。
先日も、S様から「想像以上の仕上がりで感動しました」という嬉しいお言葉をいただきました。こうしたお客様の声が、私たちの最大の励みとなっています。
知識と技術の継続的な向上
建築技術や材料は、日々進化しています。私たちは、常に最新の知識と技術を学び続けることを大切にしています。
外壁診断士の資格取得はもちろん、塗料メーカーが主催する技術講習会への参加、新しい工法の研究など、スタッフ全員が学び続ける姿勢を持っています。
お客様に「感動」を提供するためには、現状に満足せず、常により良いサービスを追求する姿勢が不可欠です。私たちの知識と技術、そして笑顔は、どこにも負けないという自負を持って、日々仕事に取り組んでいます。
第4章:建物を長持ちさせる予防対策
樋の重要性と早期対応
見落とされがちですが、雨樋は建物を守る重要な設備です。樋が劣化して機能しなくなると、雨水が外壁を直接流れ落ち、外壁の劣化を早めてしまいます。
「まだ雨漏りしていないから大丈夫」と思われるかもしれませんが、樋の劣化を見つけたら、他の箇所に影響が出始める前に早めにリフォームを実施することが大切です。
私たちは、外壁塗装の際に必ず樋の状態も確認し、必要に応じて交換や修理をご提案しています。そして、交換した箇所や使用した部材の情報も、完成仕様書に記録します。
この記録があることで、次回のメンテナンス時に「前回樋を交換したのはいつだったか」がすぐに分かり、適切なタイミングでの点検や交換が可能になります。
害獣対策で建物を守る
意外に思われるかもしれませんが、建物の劣化の原因の中には、害獣が関係しているケースもあります。ハクビシンやイタチなどが床下や屋根裏に侵入すると、断熱材を荒らしたり、糞尿で建材を傷めたりする被害が発生します。
私たちは、外壁工事の際に害獣の侵入経路となりやすい箇所をチェックし、床下換気口カバーの設置や、屋根と壁の隙間を金網でふさぐなどの予防対策を行います。
これらの対策も、写真とともに完成仕様書に記録します。将来的に「どこに金網を設置したか」が分かることで、メンテナンスの際に対策の効果を確認したり、必要に応じて追加の対策を検討したりすることができます。
機能性の持続こそが本当の価値
お客様の中には、「とにかく見た目が綺麗になればいい」とお考えの方もいらっしゃいます。しかし、私たちが最も重視しているのは、外観美だけでなく機能性の持続です。
どんなに美しく塗装しても、防水性能や断熱性能が低下していれば、数年後には再び問題が発生してしまいます。私たちは、次回のメンテナンス時期まで安心してお過ごしいただけることを目指して、すべての工程に取り組んでいます。
以前、M様から「外観も綺麗になって嬉しいですが、冬の寒さが和らいだことが一番嬉しいです。次のメンテナンスまで安心して暮らせます」というお言葉をいただきました。こうした声こそが、私たちが目指す「機能性の持続」の証だと感じています。
第5章:完成後も続くサポート体制
資金面の不安にも対応
リフォームを検討される際、多くの方が気にされるのが費用面です。「まとまった資金がない」「貯金を崩したくない」というご相談もよくいただきます。
私たちは、リフォームローンのご利用もサポートしています。月々の支払いを抑えながら、必要なリフォームを適切なタイミングで実施していただくことができます。資金面でお悩みの方は、遠慮なくご相談ください。
お忙しい方にも対応:オンライン打ち合わせ
共働き世帯が増え、なかなか打ち合わせの時間が取れないというお客様も多くなっています。そこで私たちは、Zoomを使用したオンライン打ち合わせにも対応しています。
ご自宅にいながら、または職場の休憩時間を利用して、見積もりの説明や工事内容の確認ができます。写真や図面を画面共有しながら説明できるので、対面での打ち合わせと変わらない内容をご提供できます。
一緒に作り上げる:応援プラン
私たちのユニークな取り組みの一つが「応援プラン」です。これは、お客様ご自身が塗装作業に参加していただけるプランです。
ヘルメットと安全帯を貸し出し、職人と一緒に塗装作業をしていただきます。もちろん、危険な高所作業などは職人が行いますが、塗りやすい部分の作業をお手伝いいただくことで、工事費用の一部を還元させていただきます。
このプランの魅力は、費用面だけではありません。ご自身で塗装に参加することで、お住まいへの愛着が一層深まり、完成後の喜びも大きくなります。実際に参加されたお客様からは、「家族の思い出になった」「建物を大切にする気持ちが強くなった」という感想をいただいています。
まとめ:安心は写真付き完成仕様書から
工事が終わった後も、お客様との関係は続きます。むしろ、工事完了後からが本当のお付き合いの始まりだと、私たちは考えています。
写真付き完成仕様書は、単なる記録ではありません。それは、私たちとお客様をつなぐ信頼の証であり、建物を長く大切に使っていただくための道しるべです。
創業42年の経験と技術、そして何よりも「お客様を幸せにしたい」という想いを込めて、私たちは一軒一軒、丁寧に仕事をさせていただいています。
岐阜、愛知、三重で外壁塗装や防水工事、リフォームをご検討中の方は、ぜひ森ルーフ建装にご相談ください。私たちは、お客様をリフォームで「感動」させることをお約束いたします。
お問い合わせは、フリーダイヤル0120-48-3618、またはホームページの問い合わせフォームから承っております。オンライン打ち合わせも可能ですので、お気軽にご連絡ください。
皆様からのご連絡を、スタッフ一同心よりお待ちしております。