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塗膜の剥がれを防ぐ!下地処理と丁寧な修繕の重要性

外壁塗装において、最も避けたいトラブルの一つが「塗膜の剥がれ」です。せっかく費用をかけて塗装したのに、数年で塗膜が剥がれてしまっては意味がありません。

私たち森ルーフ建装は、岐阜、愛知、三重の東海三県で創業以来、数多くの外壁塗装工事を手がけてまいりました。その経験から断言できるのは、塗膜の剥がれを防ぐ鍵は「下地処理」と「丁寧な修繕」にあるということです。

今回は、塗膜剥がれがなぜ起こるのか、そしてどうすれば防げるのかについて、実際の施工事例も交えながら詳しく解説いたします。

塗膜の剥がれが引き起こす深刻な問題

「塗装が剥がれても見た目が悪くなるだけでしょう?」そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、塗膜の剥がれは建物にとって非常に深刻な問題を引き起こします。

建物を守るバリアが失われる

外壁塗装は単なる化粧ではありません。建物を風雨や紫外線から守る重要な防護壁なのです。塗膜が剥がれるということは、この防護壁に穴が開いた状態になるということです。

塗装することで、おうちの寿命を伸ばし、長く快適に過ごすことができます。逆に言えば、塗膜が剥がれた状態を放置すると、建物の寿命は確実に縮まってしまうのです。

雨水の侵入による構造劣化

塗膜が剥がれた部分から雨水が侵入すると、外壁材そのものが水を吸収し始めます。特に近年はゲリラ豪雨や台風が強くなっており、大量の雨水が一気に外壁を襲います。

水が建物内部に侵入すると、以下のような問題が発生します。

  • 木材の腐食が進行する
  • 鉄部が錆びて膨張し、さらに外壁を破壊する
  • カビや藻が発生し、建物の健康を損なう
  • 最悪の場合、室内への雨漏りにつながる

安八町のT様邸では、最初は「外壁の汚れが気になる」というお問い合わせでした。実際に診断してみると、クラックや塗膜の剥がれが複数箇所で発生していました。幸い早期に発見できたため、丁寧に修繕することで大きな被害を防ぐことができました。

このように、小さな劣化のサインを見逃さないことが重要なのです。

修繕費用の増大

塗膜の剥がれを放置すると、やがて外壁材そのものの交換が必要になります。塗装工事であれば数十万円から百万円程度で済むものが、外壁材の張替えとなると数百万円かかることも珍しくありません。

早めの対応が、結果的に大きな費用削減につながるのです。

剥がれを防ぐ核心は下地処理にある

では、なぜ塗膜は剥がれてしまうのでしょうか。主な原因は、塗料が外壁にしっかりと密着していないことにあります。そして、この密着性を左右するのが「下地処理」なのです。

下地処理とは何か

下地処理とは、塗装を行う前に外壁の表面を整える作業のことです。具体的には以下のような工程があります。

高圧洗浄 古い塗膜の粉(チョーキング)、カビ、藻、汚れなどを高圧の水で徹底的に洗い流します。これらが残っていると、新しい塗料が外壁ではなく汚れの上に乗ってしまい、すぐに剥がれる原因となります。

ケレン作業 既に剥がれかけている塗膜や浮いている部分を、専用の工具を使って削り取ります。健全な下地が露出するまで丁寧に除去することが重要です。

クラック補修 ひび割れ(クラック)がある場合は、適切なシーリング材やフィラーで埋めていきます。クラックを放置したまま塗装しても、その部分から水が侵入し、塗膜の剥がれや建物の劣化につながります。

これらの工程を手抜きせずに行うことが、長持ちする塗装の絶対条件なのです。

なぜ下請けではなく自社施工にこだわるのか

大手のリフォーム会社の中には、実際の施工を下請け業者に丸投げするところもあります。しかし、私たち森ルーフ建装は創業以来、自社施工にこだわり続けています。

その理由は、下地処理の品質を保証するためです。下地処理は地味な作業で、お客様からは見えにくい部分です。だからこそ、責任を持って施工できる自社の職人が行う必要があるのです。

自社施工だからこそ、一つひとつの工程を確認しながら、手抜きのない丁寧な修繕が可能になります。

外壁材の種類に応じた適切な修繕技術

外壁材にはさまざまな種類があり、それぞれに適した修繕方法があります。すべての外壁に同じ方法を適用すれば良いというわけではありません。

窯業系サイディングの修繕

現在、最も普及している外壁材が窯業系サイディングです。セメントに繊維質を混ぜて、軽量化と強度強化を実現したサイディングボードのことです。

窯業系サイディングで注意すべきは、ボードとボードの間にある目地のシーリング材の劣化です。シーリングが劣化すると、そこから水が侵入し、サイディングボード自体が水を吸収してしまいます。

そのため、塗装工事と合わせてシーリングの打ち替えを行うことが重要です。私たちは既存のシーリングを完全に除去し、新しいシーリング材を充填することで、水の侵入を防ぎます。

金属サイディング(板金)の修繕

金属サイディングは軽量で断熱性にも優れた素材ですが、錆びに弱いという特徴があります。

劣化した板金壁の場合、まず錆びの状態を確認します。表面的な錆びであれば、ケレン作業で錆びを落とし、錆止め塗料を塗布してから仕上げ塗装を行います。

しかし、錆びが深く進行している場合は、板金の張替え工事が必要になることもあります。私たちは張替え工事にも対応しており、状況に応じた最適な提案を行っています。

金属サイディングの塗装では、外壁の伸縮に追従できる柔軟性のある塗料を選定することも重要なポイントです。

モルタル外壁の修繕

古い住宅に多いモルタル外壁は、経年によりクラックが発生しやすい特徴があります。

モルタル外壁の修繕では、まずクラックの幅と深さを確認します。髪の毛程度の細いクラック(ヘアクラック)であれば、下塗り材で埋めることができます。しかし、幅が広く深いクラックの場合は、専用の補修材で充填する必要があります。

また、モルタルが浮いている部分(クラックの周囲を叩くと空洞音がする部分)は、そのまま塗装しても剥がれてしまうため、浮いている部分を除去してから補修します。

専門家による診断が修繕の質を決める

適切な修繕を行うには、まず正確な診断が必要です。外壁の劣化症状は、建物の構造や使用されている材料、周辺環境によって異なります。

ハウスメーカーごとの特徴を理解する

実は、ハウスメーカーごとに劣化症状の特徴がある場合があります。使用している外壁材や塗料、工法が異なるため、劣化の仕方も変わってくるのです。

私たち森ルーフ建装では、外壁診断士がお客様の家の状況を詳細に診断します。単に目視で確認するだけでなく、打診検査(外壁を叩いて浮きを確認)や含水率測定なども行い、見えない部分の劣化も把握します。

診断結果に基づく施工計画

診断の結果、塗膜の剥がれの原因が明らかになったら、それに基づいた施工計画を立てます。

例えば、シーリングの劣化が原因であれば、シーリングの打ち替えを重点的に行います。外壁材自体の吸水が進んでいる場合は、吸水防止効果の高い下塗り材を使用します。

このように、画一的な方法ではなく、それぞれの建物に最適な修繕方法を選択することが、長持ちする塗装につながるのです。

透明性のある施工プロセス

お客様に安心していただくために、私たちは施工プロセスの透明性を大切にしています。

事前の施工仕様書作成

工事が始まる前に、分かりやすい打合せと施工仕様書を作成します。どのような下地処理を行うのか、どの塗料を何回塗るのか、すべてを明確に記載します。

「この工程は本当に必要なのか」「なぜこの塗料を使うのか」といった疑問があれば、納得いくまでご説明いたします。

工程写真付きの完成仕様書

施工後は、各工程の写真付の完成仕様書を製作し、お客様にお渡ししています。

下地処理の状況、下塗りの様子、中塗り、上塗りの各工程を写真で記録することで、実際にどのような作業が行われたかを確認していただけます。

見えない部分の作業だからこそ、このような記録が信頼につながると考えています。

最長10年の保証書

施工箇所には最長10年保証書をお付けいたします。これは、私たちの施工技術と使用材料に対する自信の表れです。

万が一、通常の使用状況で塗膜の剥がれなどが発生した場合は、保証に基づいて対応させていただきます。

塗装だけでない総合的な建物メンテナンス

塗膜の剥がれを防ぐには、外壁塗装だけでなく、建物全体のメンテナンスが重要です。

雨樋の重要性

意外と見落とされがちなのが雨樋の役割です。雨樋が詰まったり破損したりすると、雨水が外壁を伝って流れ落ち、特定の箇所に水が集中します。

この水の流れが、外壁の劣化を早め、塗膜の剥がれを引き起こす原因になります。雨漏りをしていなくても他の箇所に影響が出始める前に、樋の劣化を見つけたら早めにリフォームを実施することが大切です。

私たちは樋の修理・交換工事も行っており、外壁塗装と合わせて総合的なメンテナンスを提案しています。

ベランダ・屋上の防水工事

外壁の塗膜とベランダや屋上の防水層は、建物を水から守る二重の防御ラインです。

ベランダの防水シートが劣化すると、室内天井への雨漏りにつながります。また、防水層から侵入した水が外壁内部に回り、外壁の劣化を内側から進行させることもあります。

ゲリラ豪雨や台風が強い昨今だからこそ、防水層の定期的な点検をしておくことが大切です。私たちはおうちや工場、学校施設などのベランダや屋上の防水工事も手がけており、防水は雨の侵入、建物の劣化を塞ぎます。

害獣対策も重要

建物の劣化の原因の中には、害獣が原因とされるものもあります。塗膜の剥がれやクラックで生じた隙間から、ネズミやハクビシンなどが侵入することがあるのです。

害獣は断熱材を食い荒らしたり、配線をかじったりして、建物に深刻なダメージを与えます。私たちは害獣が住み着かないよう、床下換気口カバーの設置、屋根と壁の間を金網でふさぐなどの予防対策も行っています。

機能性塗料で付加価値を高める

修繕と塗装を行う際、機能性の高い塗料を選ぶことで、単なる保護以上の価値を得ることができます。

省エネ塗料のメリット

遮熱性や断熱性が向上する省エネ塗料を使用すれば、夏は室内の温度上昇を抑え、冬は暖かさを保つ効果があります。

これにより、冷房などの使用頻度を減らすことができ、電気代の節約や地球環境の改善にもつながります。塗膜の剥がれを防ぎながら、快適性と経済性も向上させられるのです。

低汚染塗料で美観を長期維持

塗膜の表面に特殊なコーティングを施した低汚染塗料は、汚れが付きにくく、雨で汚れが流れ落ちやすい特徴があります。

美観を長期間維持できるため、次回の塗装までの期間を延ばすことができ、ライフサイクルコストの削減にもつながります。

お客様からの評価が私たちの誇り

私たち森ルーフ建装は、お客様からの信頼を何よりも大切にしています。

弊社で施工されたお客様のリピート率は100%、受注率も90%超を誇ります。これは、私たちの施工品質とサービスに満足していただいている証だと自負しております。

お客様からは「外観美だけでなく、機能性の持続が最も塗装工事において重要です」というお声をいただいています。見た目の美しさだけでなく、建物を守る本来の機能をしっかりと発揮する塗装を提供することが、私たちの使命です。

公共工事、店舗、工場から一般住宅まで多岐に渡る依頼に対応してきた経験が、住宅の複雑な劣化にも的確に対応できる技術力を育ててきました。

まとめ:丁寧な修繕が建物の未来を守る

外壁の塗膜剥がれは、建物が発する重要な警告サインです。この警告を見逃したり放置したりすると、やがて深刻な劣化へとつながります。

塗膜の剥がれを防ぐために最も重要なのは、徹底した下地処理と丁寧な修繕です。剥がれた部分や劣化した部分を適切に補修し、新しい塗膜がしっかりと密着する土台を作ることが欠かせません。

私たち森ルーフ建装は、岐阜、愛知、三重で長年の実績を積み重ねてまいりました。外壁診断士による精密な診断、自社施工による確かな技術、そして最長10年保証書という安心をもって、お客様の大切な建物をお守りします。

外壁工事、リフォームを通じてお客様を幸せにし、暮らしを豊かにすること。それが私たちの仕事の理由です。リフォームで「感動」させてみせます。

外壁の汚れやクラック、塗膜の剥がれなど、少しでも気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。無料で診断・お見積りを承ります。


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